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FA移籍先での打撃タイトル獲得

本日をもって2020年パリーグのレギュラーシーズン全試合が終了し、タイトルも確定した。

その結果、FA移籍して2年目の楽天の浅村栄斗選手が自身初の最多本塁打(ホームラン王)のタイトルを獲得することが決まった。

FA移籍先でそれまでのような結果を残せない選手もおり、移籍先で活躍してある点でリーグトップに立ちタイトルを獲得するということは容易ではない。

 

本項では、FA移籍先において打撃タイトルを獲得した選手を扱う。

 

⚠️新しい順

FA移籍先で打撃タイトル獲得

*2020 移籍2年目 浅村栄斗(楽天)←西武

 ・・・本塁打王32本/初)

 打率.280 32本 104打点

  ※FA移籍先での本塁打王タイトル獲得は史上初

関連記事・・・「日本人ホームラン王」のタイトル獲得前 - プロ野球データ紹介

 

 

*2012 移籍2年目 内川聖一ソフトバンク)←横浜

 ・・・最多安打157安打/4年ぶり2度目)

 打率.300  7本 53打点

 

                 ⇅2年連続タイトル⇅

 

*2011 移籍1年目 内川聖一ソフトバンク)←横浜

 ・・・首位打者.338/3年ぶり2度目)

  ※江藤慎一選手以来史上2人目の両リーグ首位打者

 打率.338 12本 74打点

 (シーズンMVP

 

 

*2011 移籍4年目 新井貴浩阪神)←広島

 ・・・打点王93打点/初)

 打率.269 17本 93打点

 

 

*2010 移籍3年目 和田一浩(中日)←西武

 ・・・最高出塁率.437/初)

 打率.339 37本 93打点 出塁率.437

 (シーズンMVP

 

 

*2007 移籍3年目 稲葉篤紀日本ハム)←ヤクルト

 ・・・首位打者.334/初)

 ・・・最多安打176安打/初)

 打率.334 17本 87打点

  ※FA移籍先での同年複数タイトル獲得は唯一

 

 

*2006 移籍2年目 大村直之ソフトバンク)←近鉄

 ・・・最多安打165安打/初)

 打率.294  6本 60打点

 

 

*2004 移籍2年目 金本知憲阪神)←広島

 ・・・打点王113打点/初)

 打率.317 34本 113打点

 

 

*2000 移籍1年目 江藤智(読売)←広島

 ・・・最多勝利打点(14打点/初)[特別賞]

 打率.256 32本 91打点

 →最多勝利打点の特別賞はこの年で廃止

 

8人のFA移籍した選手が合計10回タイトルを獲得している。(江藤選手含む)

そのうち主要3タイトル(首位打者,本塁打王,打点王)を獲得した選手は今年の本塁打王・浅村選手を含めて5人であり、移籍1年目に獲得したのは現在まで内川選手が唯一である。

 

内川選手と和田選手は同年のシーズンMVPにも選ばれている。FA移籍先でシーズンMVPを獲得した打者は以下の選手である。

*2011 移籍1年目 内川聖一ソフトバンク)←横浜

   打率.338 12本 74打点

*2010 移籍3年目 和田一浩(中日)←西武

   打率.339 37本 93打点

*2007 移籍1年目 小笠原道大(読売)←日本ハム

   打率.313 31本 88打点

   ※前年の日本ハムでの獲得に続き2年連続MVP

   ※両リーグMVPは江夏豊投手以来史上2人目で野手としては初

*2005 移籍3年目 金本知憲阪神)←広島

   打率.327 40本 125打点

 

自チームを優勝に導きMVPの活躍をしたこの4選手はFA移籍の大きな成功例と言えそうだ。

(投手では1999年のダイエー工藤公康投手がMVP)

 

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