「早生まれ」のエース投手,名投手
スポーツにおいて、同じ学年で成長具合が異なることから早生まれは不利であると言われる。
また学業おいても、誕生月によって入試の受験生を分類すると「早生まれ」と言われる1〜3月生まれは合格率が低くなることがあるそうだ。
本項では、輝かしい実績を残しているプロ野球選手を誕生月ごとに分類し、特に「早生まれの投手」に注目していく。
【対象選手】
「助っ人外国人選手」を除いた136選手
投手:通算150勝以上または通算200セーブ以上または沢村賞複数回受賞の69選手
打者:通算2000本安打以上または通算350本塁打以上または三冠王の66選手
二刀流:大谷翔平
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1月:8人(4投手, 4打者)
2月:9人(6投手, 3打者)
3月:9人(6投手, 3打者)
4月:11人(5投手, 6打者)
5月:11人(8投手, 3打者)
6月:12人(5投手, 7打者)
7月:10人(6投手, 3打者, 大谷)
8月:13人(5投手, 8打者)
9月:15人(9投手, 6打者)
10月:12人(4投手, 8打者)
11月:10人(7投手, 3打者)
12月:16人(4投手, 12打者)
投手と打者の合計では12月が16人と最も多くなっている。
投手は9月の9人が最も多くなっており、現役では松坂大輔選手も当てはまる。
やや早生まれの選手が少ないことがわかる。
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対象とした投手のうち「戦後生まれ」は43人であり、この選手を誕生月で分類する。
3月:1人 (平野佳寿)
9月:6人 (鈴木啓示,平松政次,西口文也,佐藤義則,石井一久,松坂大輔)
10月:3人 (成田文男,菅野智之,山﨑康晃)
11月:6人 (村田兆治,岩瀬仁紀,高津臣吾,小林繁,斉藤和巳,田中将大)
12月:1人 (三浦大輔)
青字・・・「早生まれ」の投手
3月生まれは日米通算セーブ数で対象となった平野投手ただ一人となった。
同月生まれ投手の勝利数を見ると、戦前生まれでは350勝の米田投手がいるが、戦後では150勝すらおらず117勝をあげた郭泰源選手が最も多い。郭選手はプロ選手としてのキャリアはNPBで始めたが、出身は台湾である。
「3月生まれ」「戦後生まれ」「日本出身」という括りで見ると、平野投手以外では以下の選手らが該当する。
・福山博之(東北楽天)
通算98H/60登板以上で防御率1点台(2度)
・大家友和
MLB通算51勝(5球団在籍)
・小池秀郎
通算51勝/8球団競合→入団拒否,1997年最多勝
・三瀬幸司
通算47S45H/2004年セーブ王&新人王
他の月生まれの投手と比較して、活躍した選手が少ない印象を受けてもおかしくないだろう。
1月2月生まれの顔ぶれを見ると、早生まれのエース投手,名投手が明らかに少ないとまでは言えないが、3月生まれで活躍した投手は少ないと言っても間違いではなさそうだ。
4月1日生まれの桑田真澄投手は、学年では前日までに生まれた人と同じ学年になる。
3月生まれに含めるとすると、最も活躍した3月生まれと言えそうだ。
(更新:2022.08.24・・・横浜DeNA・山﨑康晃投手の通算200セーブ達成によりデータ追加)